HIDEKI MATSUYAMA Sponsored byNTT DATA
Column
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#02

2022.02.28

「変わらぬ信念」と「変える勇気」

NTTデータ 本間洋社長
プロゴルファー 松山英樹氏

本間洋・NTTデータ社長(左)とプロゴルファーの松山英樹氏

IT(情報技術)で社会を豊かにする。NTTデータは、社会を支える「しくみ」をつくり、顧客とともに、デジタル社会の発展に貢献してきました。そしていま、社会のデジタル化が加速する中で、より大きな成長を目指し、ITサービス業界でグローバルトップ5になるべく挑戦しています。そのかじ取りをする本間洋社長が、世界を舞台に活躍するプロゴルファー松山英樹さんと対談しました。変えない信念と変える勇気を持ち、仲間と共に取り組むことの大切さ、プロフェッショナリティやチームワークの重要性について意見を交わしました。

掲げた目標は「グローバルトップ5」
企業理念と顧客との信頼関係を大切に

本間 マスターズ優勝おめでとうございます。昨年から松山選手をサポートさせて頂き、こうした素晴らしい結果が出て、ご活躍を喜ぶとともに、我々も負けてはいられないと強く思っていました。

松山 ご支援ありがとうございます。2014年から米国PGAツアーに挑んできました。なかなか結果の出ない時期もあり、一つの壁を越えた先にもっと高い壁がそびえ立つ世界に、正直何度もくじけそうになりました。しかし、必ず世界のトップに立つという強い気持ちで、諦めず努力し続けました。お陰様で、昨年マスターズ優勝という結果を出すことができましたが、いまは気持ちを新たにより高みを目指して頑張ろうと思っているところです。

本間 松山さんのあくなき向上心と、他の追随を許さない努力には本当に励まされます。NTTデータも2025年に世界のITサービス業界のトップ5に入るという目標を掲げ、松山さんと同じように、世界に挑戦しています。

「これまでの常識にとらわれず、私たち自身も変化していかなければ」(NTTデータ・本間社長)

私はその挑戦に変わらぬ信念と変える勇気が必要だと考えています。当社は創業から33年間、社会を支える様々な情報システムを通じて、新しい価値を提供してきました。変わらぬ信念とは、「情報技術で、新しいしくみや価値を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する」という企業理念と、お客様と長年培ってきた信頼関係といった、企業として大切にしたい根本的な考えです。一方、コロナ禍による急激な変化で、様々な社会問題が浮き彫りになりました。生活やビジネスの在り方が大きく変化する中で、お客様への提供価値を最大化するためには、これまでの常識にとらわれず、私たち自身も変化していかなければいけません。これが変える勇気です。変わらぬ信念と変える勇気を両輪にして、お客様に新しい価値を提供し続けることで、目標を達成したいと思っています。

松山 世界のトッププレーヤーがしのぎを削るPGAツアーには才能だけでなく、個性あふれる人がたくさんいます。そんな中で私がトップを目指す上で変えなかったことは「自分が納得いくまで練習すること」です。一方、変えたことは歳を重ねることによって変わる身体の使い方や練習方法です。確かに変えることはすごく勇気が必要ですし、変わることは本当に難しい。でもそれを躊躇(ちゅうちょ)していてはベストなパフォーマンスを出し続けることはできません。また新しいものを取り入れる勇気を持てば、前に進むことができます。大切なことは、まず自分を知ること、その上であきらめず努力を続けることが重要だと思います。

本間 決めたことを徹底してやり続ける、「凡事徹底」ですね。信念を持たないと頑張れませんし、軸をしっかりとつくることが大事です。「運鈍根」という言葉があります。「根」は根性、「鈍」は鈍感を表していて、過去にとらわれず、凡事徹底してやり続ければ、運はついてくるという意味の言葉です。松山さんを見ていると、本当に運鈍根で頑張られていると感じます。

スキルを磨き、プロフェッショナルに
デジタル人財の育成進める

松山 思い通りにいかず、正直、諦める気持ちに傾く時もあります。しかしどんな状況であっても、一打一打集中してプレーすることを徹底しています。プロゴルファーであるからには結果を出すことが大事ですし、応援してくれるファンに喜んでもらうことがとても大切だと考えています。だから常によいパフォーマンスができるように、準備を怠らず、うまくなる方法を探す努力を心掛け、ゴルフと向き合ってきました。実際どんな場面でも良くなるきっかけやヒントはありますし、積み上げてきたものは決して無駄にはなりません。プロとしてスキルを磨くことは、分野を問わず重要ではないでしょうか。

「プロとしてスキルを磨くことは、分野を問わず重要ではないでしょうか」(松山英樹さん)

本間 同感です。継続的にスキルを磨くことは本当に大切です。私は若者にはぜひ得意な専門分野を見つけ、スキルを磨き続けてプロフェッショナルとなり、持てる力を存分に発揮してほしいと考えています。一人ひとりがプロフェッショナルとなって力を発揮できるようになれば、結果が出るようになり、それぞれが自信を持つことにつながります。こうした循環、いいリズムをつくることはとても大事だと考えています。

松山 スキルを磨くという点では、プロゴルファーの間でデジタルの活用が広がっています。弾道測定器とか、スイングを解析するアプリとか。今まで感覚でアジャストしていたことを、感覚とデータとの違いを意識してマッチさせるように考えて取り組んでいるのですが、なかなか難しいです。

本間 デジタルとリアルの融合は、ものすごく重要なポイントです。コロナ禍でテレワークやオンライン会議が普及し、ビジネスでもオンラインでかなりのことができると分かりました。一方、リアルのよさを改めて感じる場面も多くあります。双方のよい部分を組み合わせて、最適な提案をすることで、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献しています。
今後DXへの取り組みが活発化し、デジタルスキルの必要性が増します。IT人材の重要度は一段と高まるでしょう。日本ではリスキル(能力の再開発)が進まなければ、2030年にIT人材が約45万人不足すると予測されています。当社も「デジタル人財100%化」を目指し、人財育成を進めています。また、社内だけでなく、お客様社員のデジタルスキル育成も支援しています。私が尊敬する松下幸之助氏の言葉に「物をつくる前に人をつくる」がありますが、人づくりは持続的発展に欠かせない基盤となるものです。

チームで貢献できた喜びはひとしお
意志あるところに道は開ける

本間 スキルを磨き、プロフェッショナルになると同時に、プロジェクトチームや組織の仲間と共に、目標に向かって協力し合うことが大切だと考えています。多様なスキルを持つプロフッショナルが、業界・分野を超えて連携してエコシステムをつくることで、実現できることはたくさんあります。

「パッションに溢れる若者と一緒に、これからの新しい社会を描き、その実現に向けて歩んでいきたい」(本間社長)

松山 どんな分野に生きる人も、決して一人で戦ってはいません。目標に向かい、思いを一つにして同じ道を歩む仲間は必要で、チームワークが重要です。私がトップを目指してパフォーマンスを上げていく中で、チームの存在はとても大きかった。プロフェッショナルが集まったチームを信じていたからこそ、苦しい時も挑戦し続けられました。

本間 マスターズに勝利し、喜び合うチーム松山の姿にはとても感動しました。仲間と協力し合って困難を乗り越え、お客様や社会に貢献できた時の喜びは、何物にも代えがたい。チームワークでお客様や社会に貢献できることは、私たちが大切にしている価値観の一つです。

松山 今回本間社長のお話を伺って、信念を持って進むことの大切さを再認識できました。若者の皆さんは、これから社会に出ることで多様な世界が見えてくるはずです。同時に進路の選択肢も広がっていきます。その中から自分を信じて進む道を選び、選んだからにはそれを成し遂げるために一生懸命努力してほしい。信じ抜く力は時として逆境を跳ね返し、道を開いてくれます。

本間 「意志あるところに道は開ける(Where there is a will, there is a way.)」ですね。それには一人ひとりが自分なりの高い志を掲げ、その実現に向けて強い気持ちで取り組み続けることが大事です。松山さんのように、世界を目指して必ず極めてやるといった気概も欠かせません。是非若者にも持ってほしい。私はそんなパッションに溢れる若者と一緒に、新しいこれからの社会を描き、その実現に向けて歩んでいきたいと思います。

※2022年2月17日~日経電子版広告特集にて掲載。掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。